2002年10月18日
三井化学、千葉のフェノール設備も定修入り
シンガポールの設備と合わせて年40万t分が運休
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は17日から、千葉工場内の年産20万t能力のフェノールプラントの定修に入った。11月19日まで運休となる。これに伴いアセトンの生産(年12万tベース)も自動的に同じ期間休止となる。
 
 同社はこれに先立って、今月1日からシンガポールの子会社「MPHS」の同20万t設備を定修と増強工事のために運休している。運休期間は45日間となる見込み。当然、アセトンの生産も止まる。
 
 したがって、今回の千葉の設備の定修入りで合計同40万t分のプラントが向こう1ヵ月にわたって運休することになるわけで、これによってアジア地域のフェノールとアセトンやビスフェノールAなどの需給は一段と逼迫の度合いを強めることになる。
 なお同社に続いては、今月末から韓国の錦湖が同12万t設備を、そして12月中旬からは台湾の信昌化工が同12万tプラントをそれぞれ定修のため運休する予定。