2002年10月21日
JSR、耐熱透明樹脂「アートン」増設、液晶ディスプレイ好調
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:JSR

 JSRは21日、独自開発した耐熱透明樹脂「アートン」の需要が液晶ディスプレイや位相差フィルム、導光板などの分野に伸びているため、千葉工場にある生産設備を年産3,000トンに大幅拡大すると発表した。投資額は約20億円、04年1月の商業生産入りを予定している。
 
 「アートン」は、ノルボルネン系の透明樹脂で、熱変形温度が164℃と高く、光学特性、低吸収性などに優れた特徴をもち、レンズ、光学フィルム、導光板などの光学分野で採用されてきた。1990年に上市した当初は年産能力1,000トンで、その後増設してきたが、液晶ディスプレイ分野を中心に需要が急拡大してきたため、増設が必要と判断した。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02A21006.tif