2002年01月16日
丸善石化、体質強化へ「新3ヵ年計画」MEK14万トンに増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:丸善石油化学

 丸善石油化学は経営基盤の強化と、収益構造への体質改善を図るため、このほど2002~2004年度の3ヵ年を目標年度とした中期計画「ニューケミウエイ計画」を策定した。
 
 固定費削減により10億円、収益改善により10億円、合わせて20億円の合理化・改善を目指す。
 同社は2001年度を最終年度とした第4次中期計画が3月末に終了するため、引き続き大幅な改革に取り組むことにした。
 
 固定費削減では、事業内容の見直しを行うほか人員削減も検討する。一方、事業基盤強化のため、収益力の高いMEK(メチルエチルケトン)やフォトレジスト用感光材料「マルカリンカー」などを増強していく方針。
 
 MEKはすでに現有年産12万トン設備を14万トンに増強するため工事中で、5月定修時につなぎ込みを完了する予定。また「マルカリンカー」も需要が伸びているところから現有年産60トン設備を倍増し、120トンとする計画をすすめている。
 
 同社は2001年3月期決算で売上高は182,580百万円と前期比21%増加したものの、当期利益は1,461百万円で19%減少した。このため体質改善を急ぐという。