2002年10月22日
「京都メカニズム事業」NEDOと豊田通商が申請
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:NEDO

 経産省が受付け開始した「京都メカニズム」活用プロジェクトに、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発事業)と豊田通商が応募した。わが国第1号の承認申請となった。
 
 申請によるとNEDOの計画は、共同実施(JI)と呼ばれるプロジェクトで、カザフスタンに日本の技術を使い、高効率のガスタービンと排熱回収ボイラーによるコジェネ設備を建設する。すでに現地政府の同意を得ているため、経産省の承認を得次第、プロジェクトを立ち上げる。ガスタービンの能力は26.9メガワットと中規模だが二酸化炭素(CO2)年間62,000トンの削減効果がある。設備は05年末に完成、06年初本格運転入りの予定。
 
 豊田通商の場合は、いわゆる途上国が計画する温暖化防止効果の高いプロジェクトに出資するもので、クリーン開発メカニズム(CDM)と呼ばれている。相手国はブラジルで、同国鉄鋼会社V&M Tubes do Brazilが計画しているバイオマス利用による鉄鋼の燃料転換プロジェクトを支援する。年間130万トンのCO2削減効果がある。京都議定書では、こうした場合、日本の排出削減量としてカウントできることになっている。