2002年01月16日
経済産業省、リサイクル推進で大型予算を確保
前年度の3倍強の107億円に拡大
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:環境省、経済産業省

 経済産業省産業技術環境局が平成14年度におけるリサイクル推進のための予算として107億円を確保していけることがほぼ確定した。3月末に正式に決定する。13年度の執行予算は34億円であったので、実に3倍強への拡大となる。
 
 同局が14年度中に実施を計画しているプロジェクトとその予算規模は〓エコタウン事業の推進=80億8,000万円(13年度は13億8,000万円)〓リサイクル施策の推進=6億9,000万円(同6億3,000万円)〓リサイクル技術開発=19億3,000万円(同14億円)--となっている。
 この中では、エコタウン事業の推進に対して大型予算が計上されている点が特に注目される。うち80億円は、エコタウンにおける民間のリサイクル施設の整備に対する補助事業に充当されることになっている。補助率は2分の1となる。13年度の予算は13億円であったが、14年度は一気に6.2倍に拡大される。これは、従来の対象が比較的中小規模の地方自治体の民間企業によるリサイクル施設に集中するかたちとなっていたのに対して、14年度は東京湾臨海部(東京都と川崎市)における先導的・独創的リサイクル施設を補助の対象に取り上げることにしたことによるもの。“ごみゼロ化による都市再生”と新規産業としての環境産業の育成がそのバックボーンといえる。
 すでに多くの民間企業が、PETボトルやその他プラスチックなどのリサイクル施設の新規設置を目的に自治体ならびに経済産業省と環境省に認定を求めている。