2002年10月23日

日立化成、中国でプリント配線板用感光性フィルム生産

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：日立化成工業

日立化成工業は23日、中国・東莞でプリント配線板のエッチングレジスト等に使用される感光性フィルムを生産すると発表した。中国市場における事業基盤の強化を図る。東莞では「日立化成工業(東莞)有限公司」が感光性フィルムのスリット加工を行っており、同社を増資した上で年産約5 千万平方メートルの工場を建設する。投資額約20億円、完成は03年4月の予定。 　同社は、感光性フィルムの旺盛な海外需要に対応するため、日本とマレーシアでの感光性フィルムを生産するとともに、台湾、オランダ、香港、マレーシア、韓国、上海、東莞にスリット加工拠点を設置し、営業・技術サービス拠点として事業展開してきた。 　しかし、最近プリント配線板メーカーの中国への生産シフトが加速、中国の感光性フィルム市場は、05 年には世界最大になると予想されている。このため同社は、中国で現地生産し、納期短縮と技術サービスの充実に取り組むことが急務と判断した。これにより、同社は中国における感光性フィルムのシェアを現在の30%強から5 年後の07 年に約40%に拡大する方針。 <工場の概要> 設置場所: 中国広東省東莞市茶山鎮 着工時期: 2002 年10 月 稼動開始時期: 2003 年4 月(予定) 土地面積: 約4 万平方メートル 床面積: 延べ6,000 平方メートル 生産能力: 約5 千万平方メートル(年ベース) 投資額: 約20 億円 <日立化成工業(東莞)有限公司の概要(生産開始後)> 社名: 日立化成工業(東莞)有限公司 (英文:Hitachi Chemical (Dongguan) Co., Ltd.) 所在地: 中国広東省東莞市茶山鎮茶山工業園 資本金: 1,000 万US$ 株主: 日立化成工業株式会社84% Hitachi Chemical Co. (Hong Kong) Ltd. 16% 事業内容: プリント配線板用感光性フィルムの製造及び販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=303