2002年10月24日
9月の塩ビ需給高水準、「仮需」の見方も
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会は24日、9月の生産、出荷実績を発表した。ポリマー、モノマーとも回復基調は変らず、ポリマーの生産は19万7,852トン(前年比106.0%)と、6月いらい4ヶ月連続の前年比プラスとなった。出荷も20万3,880トン(同102.9%)で、01年3月いらい1年半ぶりに20万トンの大台を回復した。輸出は6万1,190トン(100.7%)。在庫は8万4,958トン(87.6%)とさらに減少した。
 
 モノマーは生産25万6,630トン(103.8%)、輸出4万5,077トン(81.9%)で出荷合計は25万0,887トン(101.4%)、在庫は5万2,455トン(65.0%)となった。
 
 同日の定例会見で武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、最近の需給動向について「9月は出荷量がかなり増えたが、実需にどれだけ結びついているのかは何ともいえない。メーカー各社が10月以降の値上げを打ち出したので、仮需が発生したとも考えられる。現に10月に入って若干鈍ってきたと聞いている。先行きの見通しもまだよくつかめない」と、海外を含めて今後の動向になお慎重な見方を示した。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02A24005.tif