2002年10月24日 |
汎用4樹脂の7〜9月期の出荷、一部の品種を除き着実な伸び |
LDPEの加工紙用やPSの雑貨・産業用等は高率伸長 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は24日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の今年7〜9月期における需要分野別の出荷実績をまとめた。 それによると、HDPEのフィルム用など一部を除いて主要品種の多くが前年同期の実績を上回っている。実需が手堅かったのに加え、値上げ前の駆け込み注文が発生したことも要因の1つと見られる。 PSの場合は主要4品種すべてが前年超えとなっている。PPも「その他」の分野を除く全ての品種が前年を上回っている。ただし伸び率は、LDPEの加工紙用やPSの雑貨・産業用などごく一部を除いて全体に低い。 各樹脂の主要品種の対前年同期比を見ると、LDPEでは加工紙用の6%増、HDPEでは射出成形用の3%増、PPでは繊維用の4%増、PSでは雑貨・産業用の8%増--などが目を引く。 また、4樹脂それぞれの最大消費品種の実績を前年同期に比較すると、LDPEのフィルム用、PPの射出成形用、PSの包装用の3品種はいずれも1%増えているが、HDPEのフィルム用は逆に6%の減少となっている。HDPEのフィルム用品種の縮小には安価な海外品の流入が大きく影響していると見られる。PPのフィルム用は、輸入品の圧力がほとんどないこともあって2%増と堅実な伸びを遂げている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/02A24004.tif |