2002年01月16日
化学プラントの海外受注が大幅増加、経産省が調査
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 世界的な景気低迷にもかかわらず、化学プラントの海外受注件数は昨年上半期50%強増加したことが経済産業省の調べでわかった。同省がまとめた「2001年度上半期のわが国企業の海外向けプラント成約実績」によると、プラント全体の成約実績は51.7億ドルで前年同期比18.4%の増加となった。前年同期比では2年連続の増加、また上期としては97年のアジア経済危機以降最高の成約額になった。
 
 地域別では、アジア、中近東,大洋州,西欧の各地域で増加し、それ以外のアフリカ,中南米,北米,その他は減少した。増加したアジアでは台湾向けの発電プラント,中近東ではイラン向けの化学プラント、大洋州ではオーストラリア向けの化学プラント,西欧では英国への情報通信プラントなど、大型案件(1億ドル超)の成約があった。成約額全体に占めるアジア地域のシェアは、47.9%となった。
 
 化学プラントだけ見ると、成約件数32件、19,9億ドルで前年を大きく上回っている.イラン,ロシア,アルジェリア,オーストラリアで大型案件の成約があって成約額が増加し、アジア、その他地域での増加により受注件数も増加したという。受注件数、金額は次の通り。
 
<化学プラント>
イラン、ロシア、アルジェリア、オーストラリアで大型案件の成約があり、成約額が増加し、「アジア」、「その他」での増加により、件数も増加した。

件 数:2000年上期 21 件  → 2001年上期 32 件
金 額:2000年上期 2.0 億ドル→ 2001年上期 19.9 億ドル
シェア:2000年上期 4.6 %  → 2001年上期 38.4 %