2002年10月29日 |
石化用ナフサの輸入価格、9月は20,398円にアップ |
7〜9月期の国産ナフサ価格の平均は2万1,800円に下降 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省が29日に集計した9月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの9月の総輸入数量は216万9,652キロリトル、総輸入金額は442億5,582万3,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は2万398円である。3ヵ月ぶりの2万円の大台超えである。 8月に比べると総輸入数量は14.1%減、総輸入金額は逆に4.6%多い。平均価格は同891円のアップである。率にすると4.6%高ということになる。7月から8月にかけてのドル単位の契約価格が原油のスポット相場の上昇にスライドして上ったのと、円安が進行したのが要因。 平均単価を前年同月に対比すると、同424円高い。アップ率は2.1%となる。ドル単位の価格はほぼ同じだが、為替が2円57銭の円安となったことが影響している。 この結果、7〜9月期の輸入平均単価は同1万9,800円となった。総輸入数量が724万7,000キロリットル、総輸入金額が1,437億7,500万円となったことによる。 輸入平均単価を前期(4〜6月期)に比較すると、同1,600円(7.5%)の値下がりとなる。前年同期(01年7〜9月期)に比べると同1,800円(8.3%)安い。 これに伴い、今年7〜9月期の国産ナフサ価格(輸入ナフサの炉前価格も同じ)の平均は同2万1,800円となる見通し。前期比は6.8%安、前年同期比は7.6%安となる。ただし、10〜12月期の国産ナフサ価格は、8月中旬以降のスポット相場の高騰から判断して同2万4,000〜2万5,000円の間になるとの見方が関係筋に多い。 |