2002年10月29日
三井化学、韓国のアクリルアマイド バイオ法設備営業運転入り
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は29日、韓国の 龍山三井化学(YMC)が蔚山工場に完成し、試運転中だった、アクリルアマイド(AAM) バイオ法プラント(年産5,000トン能力)が今月1日から営業運転に入ったと発表した。2001年4月の着工いらい工事は順調で、今年3月末に完工しその後は試運転によって設備・品質を確認してきた。

 独自の遺伝子組換え技術によって開発した酵素を触媒としており、従来の銅触媒法AAM設備7,000トンと合わせて年産1万2,000トン能力となった。これにより同社のAAM生産能力は、日本の3万8,000トン(大阪工場・茂原センター)と、インドネシアの 5,000トン(三井エテリンドケミカル)を合わせ、3カ国で5万5,000トンと、アジア最大級のAAMメーカーとなった。

バイオAAM技術によって、プロセスが簡略化された結果、設備のコンパクト化や建設費の低減が実現できた。また遺伝子組換え技術により、触媒の高活性化が可能となり、AAMの競争力強化を図ることができたとしている。

<龍山三井化学(Yongsan Mitsui Chemicals, Inc.)の概要>
◇資本金:25億ウオン(2.5億円)
◇所在地:本社 ソウル市龍山区葛月洞、 工場 :蔚山(ウルサン)廣城市南区
◇出資:三井化学 50%、龍山 50%
◇代表役員:社長 金 基俊 副社長 牛嶋 毅
◇設立:2000年7月
◇事業内容:アクリルアマイドの製造・販売

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=329