2002年10月29日 |
化学製品の9月の輸入、需給タイト品が大幅増 |
PCなどの高機能樹脂は軒並み前年超え |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省が29日に集計した9月の輸入通関速報によると、石油化学製品の中では需給がタイトバランスの製品ほど前年同月の実績を大きく上回っている点が明確に浮き彫りになっている。また、ポリカーボネートやポリアセタールといった高機能樹脂が軒並み前年を上回っている点も注目される。 主要化学製品の中で前年同月の実績に対する伸び率が特に高いのは、AN(前年同月比301.1%)、アセトン(同251.3%)、PC(同190.5%)、メタノール(同170.3%)--など。 また、前年同月の輸入数量がゼロであったプロピレンやSMも今年9月はともに1,000tを大きく上回る入津となった。 反面、ベンゼン、酢酸、酢酸エチル、PVC、PTA、PPホモポリマー--などは前年同月を大幅に下回った。世界的に品不足が進んだものが多い。 主要化学製品の9月の輸入通関速報は以下の通り。右は1〜9月の累計。かっこ内はいずれも前年比。 ▽プロピレン = 1,436t(前年同月ゼロ)。13,288t(416.6%)。 ▽ベンゼン = 2,869t( 15.4%)。 92,462t( 67.0%)。 ▽スチレン = 1,498t(前年同月ゼロ)。26,326t(281.8%)。 ▽EDC = 18,909t( 79.2%)。 234,014t( 91.7%)。 ▽メタノール = 139,148t(170.3%)。 1,391,502t( 96.0%)。 ▽EG = 4,179t( 69.9%)。 33,381t(106.6%)。 ▽アセトン = 4,579t(251.3%)。 23,802t( 93.2%)。 ▽酢酸 = 2,104t( 47.8%)。 38,155t(229.5%)。 ▽酢酸エチル = 906t(29.7%)。 13,379t(102.9%)。 ▽アクリル酸エステル= 4,302t(121.9%)。 30,676t( 98.7%)。 ▽テレフタル酸 = 2,007t( 63.3%)。 11,354t(111.8%)。 ▽DMT = 4,180t( 95.5%)。 41,728t( 79.4%)。 ▽AN = 11,856t(301.1%)。 67,400t(106.5%)。 ▽LDPE = 13,352t(138.2%)。 105,612t( 92.2%)。 ▽HDPE = 2,011t( 79.7%)。 23,188t( 67.5%)。 ▽PP-H = 1,037t( 32.0%)。 21,780t( 51.7%)。 ▽PP-C = 8,071t( 72.7%)。 90,217t( 84.5%)。 ▽PS = 2,461t(111.2%)。 9,198t(114.4%)。 ▽ABS = 1,624t(108.7%)。 13,029t(114.3%)。 ▽PVC-H = 591t( 27.0%)。 9,988t( 58.1%)。 ▽PVC-C = 380t( 68.7%)。 3,574t( 68.6%)。 ▽ポリアセタール = 1,751t(120.3%)。 14,228t(109.2%)。 ▽ポリカーボネート = 9,149t(190.5%)。 48,408t( 96.5%)。 ▽PET樹脂 = 24,673t(122.3%)。232,100t(123.9%)。 ▽ポリアミド = 3,868t(109.0%)。 42,951t(126.1%)。 |