2002年10月31日
旭化成とダウの中国の合弁PS会社が生産を開始
高機能HI品種で電機・電子機器企業等のニーズに対応
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成とダウ・ケミカルとの折半出資による中国の「斯泰隆(スタイロン)石化有限公司」(張家港=ジャンジャガン)は、11月1日から年産12万t能力のPS(ポリスチレン)プラントの本格操業を開始した。
 江蘇省張家港中興に8000万ドルの資金を投入して建設を進めていたプラントが当初計画したスケジュール通りに完成し、試運転を経て狙い通りの品質の製品を安定的に生産していけるめどがたっため本格操業に踏み切ることにしたもの。
 
 工業化品種は、中国の家電・情報機器メーカーや包装ならびに玩具メーカーの間でニーズが高い高機能HI(ハイインパクト)グレード。品種数は、強度、光沢、成形性--等に優れた計5種となりそう。
 
 中国のPSの需要は年率7〜8%の高率で伸びており、今後も引き続き高成長を遂げるというのが多くの関係者に共通した見方。旭化成とダウ・ケミカルは、もともとそうした中国市場に強力な基盤を構築しているが、今回の新工場の稼動開始で地歩を一段と強化していけることになるとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=347