2002年11月05日
電気化学、3月期中間大幅増益、0.5円増配
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:デンカ生研、電気化学工業

 電気化学工業は1日、03年3月期中間決算を発表した。連結は売上高1,173億5,500万円で、前期比2.7%減少したものの、営業利益は87億4,500万円で5.7%増、経常利益は56億8,800万円で62.2%増と大幅増益となった。基礎素材製品の販売価格は市況悪化から下落したものの、機能製品や医薬品の売上げが好調だった。固定費を中心としたコスト削減や、関連会社の整理なども増益につながった。
 
 スチレンモノマーは国内販売数量は増加したが、輸出数量は減少、価格は堅調で増収となった。デンカシンガポールのPSは販売数量は増加、価格は低下した。機能性樹脂は透明ポリマー、耐熱性樹脂とも販売数量が大幅増加した。
 
 電子・機能材料は、IT分野向けを中心に生産、出荷とも増加した。医薬品ではヒアルロン酸製剤「スベニール」が好調で、薬価の引下げはあったが、第一期増産工事が寄与しで増収となった。デンカ生研のインフルエンザ・ウィルス検出試薬も順調に数量を伸ばし大幅増益となった。
 
 売上げ高利益率は7.5%と0.6ポイント改善した。中間配当は1株当り0.5円増配して3円とする。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02B01006.tif