2002年11月05日
シンテックの上期業績好調、経常利益120億円と過去最高
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業、シンテック

 信越化学工業の米国塩ビ子会社シンテックの業績が引続き好調だ。信越化学によると、2002年上半期(6月期)の売上高は5億4,000万ドル(701億円)、経常利益9,200万ドル(120億円)、特別利益2,000万ドル(26億円)、中間純利益7,400万ドル(96億円)で、経常利益は過去最大を記録した。
 
 上期は米国の住宅着工が高水準で推移し、これに伴い北米の塩ビ樹脂需要が前年比6%増加した。販売価格も今年2月から7月にかけて、毎月連続ポンド当り約2セントずつ上昇した。
 
 シンテックは、テキサス州フリーポート工場(年産145万トン能力)に加えて、01年11月にルイジアナ州の新工場が第2期工事(同29万トン)を完成、第1期分と合わせて年産59万トンに能力拡張したが、これらの設備がフル稼働し、フル販売した。
 
 この結果、経常利益は前期の8,200万ドル(99億円)に対して112.2%と大幅増加し、過去最高となった。特別利益(和解金収入)が加わり、中間純利益も大幅増益となった。