2002年11月05日
塩ビ・TDI訪中団出発「ダンピング事実ない」訴え
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:ヴイテック、信越化学工業、大洋塩ビ、三井武田ケミカル

 中国政府のアンチダンピング調査に応訴中の大洋塩ビ、鐘淵化学工業など、塩ビ樹脂メ-カー4社代表は、5日朝10時40分成田発の日航機で北京に向けて出発した。帰国は7日午後の予定。同じくダンピング調査を受けているTDIメーカー代表も参加した。経産省からは本庄孝志化学課長が同行した。

 一行は、日野清司・大洋塩ビ社長、乾佐太郎・鐘淵化学工業専務、松田康夫・ヴイテック常務、東幸次・信越化学工業塩ビ部長の4人と、TDIメーカーから吉田浩二・三井武田ケミカル常務の合わせて5人。中国産業に損害を与えていないことなどを直接訴える。
 
 中国政府(対外貿易経済合作部=MOFTEC)は、今年3月29日付で日本、台湾、韓国、ロシア、米国を原産とする塩ビ樹脂(関税番号=3904-1000)を対象に「アンチダンピング調査」を開始すると公告した。中国内のメーカー5社が提訴したもので、これを受けてMOFTECは、輸入の実態や、国内産業への損害状況などについて調査を行っている。
 
 一方、TDI(トルイレン・ジイソシアネート)は同じく今年5月22日、日本、韓国、米国を対象に(関税番号=2929-1010)調査開始を公告。MOFTECは現在輸入実態や損害状況などを調べている。