2002年11月05日
呉羽化学、プラ添加剤営業権をR&Hに譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クレハ

 呉羽化学工業は5日、プラスチック添加剤事業の全世界における営業権を、米ローム・アンド・ハース社(R&H)に譲渡すると発表した。両社はこれまでシンガポールと英国に合弁会社を設立し、同事業(モディファイヤー)を共同展開してきたが、高収益体質への転換を急ぐ呉羽化学は、同事業からの撤退を決めR&Hと合意した。
 
 対象は(1)MBS系プラスチック改質剤(クレハBTA)と(2)アクリル系耐候性強化剤、加工助剤(パラロイド)で、03年1月1日以降、日本を含む全営業権をR&Hに移行する。日本国内向けは呉羽化学が錦工場で生産を継続し、R&Hに供給する。
 
 クレハ・ケミカル・シンガポールなど2つの合弁会社は、R&Hの100%子会社となる。譲渡価格は6億5,500万ドル(約82億円)
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=356