2002年11月05日
東レ、中国・江蘇省のポリエステル長繊維設備を増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは5日、中国の東麗合成繊維(南通)(TFNL、中国江蘇省南通市)でポリエステル長繊維年産2万トンの増強を決めたと発表した。2004年初から稼働の予定。これにより同社のポリエステル長繊維生産能力は年産5万5,000トンになる。
 
 同社は1995年、中国市場向けにポリエステルチップ及び長繊維の製造・販売を行う目的で設立。操業開始いらい4年が経過したが、この間、中国のポリエステル長繊維の市場規模は年率15%を越え、市場構造や品質ニーズは大きく変化してきた。

 今後はこうした変化に対応してチップ販売比率を減らし、差別化原糸の生産・販売を拡充しながら、コスト競争力の一層の強化を図る。増設する製糸設備は、いわゆる特品原料チップへの対応が可能な設備で、これまでの定番POY・DTYの生産に加えてフルダル糸、原着糸、カチオン可染糸、複合糸等の差別化特品糸の生産が可能となる。
 
 TFNLは、現在年産10万トンのポリエステル重合設備を持っている。うちポリエステルチップ生産設備は6万5,000トン、同長繊維35,000トンとなっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=360