2002年01月15日 |
中国の昨年11月の汎用樹脂輸入、増減に大きなばらつき |
前年割れと前年超えが半々、日本品は4品種が縮小 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による昨年11月の汎用樹脂(ポリオレフィン、PS、PVC、ABSの計6樹脂)の輸入通関数量は、これまでになく各樹脂の対前年同月比に大きなばらつきが生じるかたちとなった。 HDPEは34.2%の大幅増となったが、PVCは7.7%増、そしてPPは7.0%増といずれも従来にない低い伸びにとどまり、一方、LDPEは3.5%減と今年初の前年同月割れに転じている。また、PSは3.1%減であり、ABSにいたっては11.4%の大幅減となっている。 過去数年、中国による汎用樹脂の輸入は軒並み大幅な増加を遂げ、今年に入ってもABSを除いて引き続き拡大軌道を描いてきていた。それに対して11月はかなり異なる様相となったわけで、その背景を巡ってわが国の汎用樹脂メーカーの間でも論議が活発になっている。 こうした中での日本品は、LDPEとHDPEがともに引き続き前年を大きく上回った反面、他の4樹脂がいずれもマイナス成長となっている。この場合も増減の幅がこれまで以上に大きい点が眼を引く。 一方、全体の1~11月の累計は、ABSを除いて全て前年同期を上回っている。ポリオレフィンとPVCの伸びの大きさが目立つ。しかし日本品はPVCを除いて全て前年を下回っている。その分、他の国が勢力を拡大していることになる。 中国による汎用6樹脂の昨年11月と1~11月計の輸入通関実績は以下のとおり。かっこ内は前年比。 [2001年11月] ▽LDPE= 179,523トン( 96.5%) ▽HDPE= 149,840トン(134.2%) ▽PP = 162,397トン(107.0%) ▽PS = 110,060トン( 96.9%) ▽PVC = 141,241トン(107.7%) ▽ABS = 106,429トン( 88.6%) [2001年1~11月計] ▽LDPE=2,172,955トン(140.5%) ▽HDPE=1,557,330トン(143.6%) ▽PP =1,941,308トン(130.8%) ▽PS =1,254,588トン(103.0%) ▽PVC =1,776,848トン(134.5%) ▽ABS =1,320,866トン( 97.5%) http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/trade/china/2001impla""> 2001年11月中国主要樹脂輸入通関実績(樹脂・国別) ※iモードではご覧になることが出来ません。 |