2002年11月08日 |
10月のエチレン生産量、前年同月の5.5%減 |
平均稼働率は96.1%で、今年3月に並ぶ低水準 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が7日に明らかにしたところによると、10月のエチレン生産量はエチレンセンター11社合計で59万9,000tとなった。前月の実績を4.3%上回っている。しかし前年同月に対比すると5.5%少ない。 定修実施プラントは、出光石油化学・徳山の年産45万t装置だけ。同装置を除く稼働全プラントの同月の平均操業率は96.1%となった。今年に入ってからは3月と並ぶ最も低いレベルである。 10月のエチレン生産量が前月を4.3%上回ったのは、稼働率こそ前月を1.7ポイント下回ったものの、全体の操業日数が1日多かったのと、定修による運休プラントが1基少なかったため。 一方、前年同月を5.5%下回ったのは、前年同月に皆無であった定修が今年は1件実施されたせい。 こうした結果、今年1月から10月までのエチレン総生産数量は587万8,400tとなった。前年同期間の実績に対しては3.9%減ということになる。残る2ヵ月の生産量が前年並みと仮定した場合、今年の総生産量はおよそ712万tということになる。ちなみに昨年の総生産量は、前年比3%減の736万2,000tであった。 |