2002年11月11日
帝人、フロン代替使用の「 抗コリン性気管支収縮抑制剤」新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は11日、抗コリン性気管支収縮抑制剤『アトロベントRエロゾル20μg』(一般名:臭化イプラトロピウム)を12日に発売すると発表した。
 
 臭化イプラトロピウムは、ドイツのベーリンガーインゲルハイムグループによって開発された抗コリン剤(副交感神経遮断剤)で、副交感神経刺激によって起こる気管支収縮を選択的に抑制する吸入剤として、世界40カ国以上で販売されている。
 
 わが国では1980年に同社が『アトロベントR』の販売名で、気管支喘息、慢性気管支炎および肺気腫などの諸症状を改善する吸入剤として発売。90年には、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎の効能効果を追加した。
 
 今回発売する『同エロゾル20μg』は、噴射剤として従来のCFC(クロロフルオロカーボン)に代えて、オゾン層への影響のないHFA134a(ハイドロフルオロアルカン134a)用いた、吸入用抗コリン剤としては国内初の代替フロン製剤で、薬価基準は1本当り1,100.50円。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=381