2002年01月15日
ホルムアルデヒドとクロルピリホスが規制対象に
国土交通省が30日の審議会に検討求める
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:厚生労働省

 国土交通省住宅局は30日、「社会資本整備審議会建築分科会」の「室内化学物質対策部会」を開催し、建築基準法に基づく化学物質の新たな規制について審議を求める。
 
 これは、いわゆる「シックハウス問題」に対する政府の対策の一つとして、特定の化学物質の室内濃度を厚生労働省の指針値以下に抑制する策を講じようという目的を持つもの。当日の会合で具体策が煮詰められる見通し。当面の対象化学物質としては、ホルムアルデヒドとクロルピリホスが取り上げられることになりそう。トルエン、キシレンその他については、今後の調査の結果次第で規制の対象に追加されることになる公算が強い。
 規制の方式としては、室内濃度を厚生労働省の指針値以下に抑えるために通常必要な建築材料や換気設備等に関する客観的な構造基準を定める、という方法が取られる見通し。 同局が12年度に実施した調査によると、全国の4,500戸の調査対象住宅のうちの3割近くから厚生労働省の指針値を超える濃度のホルムアルデヒドが検出されたという。