2002年11月13日 |
化学物質審議会、13日に内分泌かく乱検討委を開催 |
7物質の繁殖毒性試験結果と今後の取組みで意見交換 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は13日、化学物質審議会管理部会・審査部会の下部機構である「内分泌かく乱作用検討小委員会」の今年度第3回目の会合を開き、化学物質評価研究機構など専門機関が合計7種類の化学物質を対象に実施した2世代繁殖毒性試験の結果について討議を要請するとともに、同省が内分泌かく乱物質問題に関して取り組むことにしている課題の概要を説明して意見を求めた。 合計7物質の試験は、各種化学物質のうち明確なデータが乏しいn-ブチルベンゼン、フタル酸ジシクロヘキシル、ベンゾフェノン、2,4-ジクロロフェノール、フタル酸ジエチル、フタル酸ブチルベンジル、4-ニトロトルエン--の計7物資それぞれの、内分泌系への影響、一般毒性、生殖・発生毒性の3点を調べるための2世代試験を実施したもの。 この日の会合では、内分泌系への影響については、ホルモンに対する有意な変化が認められなかった旨の報告が行なわれたが、一般毒性や生殖・発生毒性の試験では高用量を摂取した場合に何らかの影響をおよぼすことが否定できない点が明らかにされた。同小委員会ではこの日の報告内容を精査したうえ改めて意見を交わすことで合意した。 一方、経済産業省が取り組む課題については全員が同意を表明した。この日に同省が説明した主な政策テーマは以下の通り。 (1)エンドポイントの確定と必要な各種試験方法の確立(ヒトの健康影響に関する試験評価方法の確立。環境生物への影響に関する試験評価方法の確立) (2)評価スキームのあり方の検討 (3)有害性評価の検討 (4)リスク評価・リスク管理対策の検討 (5)億最適な取り組みへの貢献 |