2002年11月14日
バイエル、「事業再編効果」で第3四半期業績が大幅改善
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:バイエル

 バイエルが14日発表した、同社グループの第3四半期(7-9月)業績によると、売上高は前年比8%増の72億ユーロとなった。営業利益(非継続事業を含む)は8億4,800万ユーロ、純利益は6億5,600万ユーロで、損失を計上した前年同期に比べて大幅な改善を実現した。同社では「グループの組織再編が具体的効果を示しつつある」としている。
 
 1-9月期は、継続事業売上高が215億ユーロ(前年同期比2%減)、営業利益は8億6,200万ユーロ(42.1%減)となった。とくに農薬事業で中南米の経済危機と、アベンティス・クロップサイエンス社の買収に伴うコストの一時的上昇の影響があった。しかし、非継続事業からの利益を含めると、営業利益は43%増の19億ユーロ、純利益は79%増の15億ユーロとなった。
 
 大幅増益にはハーマン&ライマー社の売却によって生じた9億900万ユーロが大きく貢献した。純営業キャッシュフローは34%増の27億ユーロと、1-9月期としては過去最高の数字になったとしている。