2002年11月15日
米国イーライリリーが長期的戦略発表
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本イーライリリー

 日本イーライリリーは15日、米イーライリリー・アンド・カンパニー(米国インディアナ州インディアナポリス、シドニー・トーレル会長・社長兼CEO)がは、米国で開いた投資家説明会で、今後の有望なパイプラインの上市時期を含む、長期的展望と戦略を明らかにしたと発表した。

 同氏はこの中で「リリー社は米国での抗うつ剤 塩酸フルオキセチンの特許切れにより、4四半期連続で1株当り利益減を経験したが、一時的な影響を除くと、02年第3四半期の利益は3%増となった。いくつかの新製品の上市を遅延させる要因となっている製造や薬事上の課題に引き続き取り組んでいるが、現在は堅調な成長過程に入っている。これらの課題に本気で取り組み、来年はさらに成長を促進させたい。04年までには新製品8品目を上市し、長期的な成長を支える基盤をつくる。今後、核となる領域での革新を追求する姿勢と柔軟な企業提携により、株主に対して長期的な価値を提供していきたい」と語った。

 今後の見通しについては、2002年全般の売上は若干の減少を予測しているが、同年第4四半期は一ケタ代中ばの成長が見込まれる。1株当り利益は02年通年で2ドル55セントから2ドル57セント、第4四半期は68セントから70セントになると予測しているという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=397