2002年11月19日
PSの10月の内需、前年比5%増と引き続き順調な伸び
電機と雑貨向けがともに前年を大幅に上回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は19日、PS(ポリスチレン)の10月の生産・出荷実績をまとめた。この中では、出荷のうちの国内向けが引き続き好調で前年同月の実績を5%上回っていることと、月末在庫がさらに減少して前年同月を21%下回る規模まで縮小している点とが特に目を引く。 
 
 同工業会がまとめたところによると、PSの10月の総生産量は8万9,014tで前年同月比107%、総出荷数量は8万9,876tで同103%、月末在庫は9万3,636tで同79%--となっている。生産が7%増となったのは、定修による運休設備の規模が多かったせい。
 
 一方、出荷が3%増えたのは、国内向けが電機工業用と雑貨産業用の伸びに支えられて5%の増加となったため。電機工業用は16%増、雑貨産業用は17%増となっている。電機工業用の伸びは、冷蔵庫、エアコン、事務機器向けの需要の回復によるものという。その反面、輸出は、中国をはじめとしたアジア市場のユーザーの多くが在庫調整に入ったため11%の縮小となった。
 
 月末在庫は1.04ヵ月分にすぎず、汎用樹脂の中では極めて低い在庫率となっている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1119sm.pdf