2002年11月19日
SMも10月の内需は前年の10%増と引き続き好調
月末在庫は依然として極度の低水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が19日に集計したSM(スチレンモノマー)の10月の総生産量は24万3,700tで前年同月比98%、総出荷数量は24万9,446tで同じく同98%、月末在庫は6万1,895tで同82%--となった。
 
 総出荷量が2%減となったのは、輸出が23%縮小して7万1,148tとなったため。国内向けは逆に10%増えて17万8,298tとなっている。輸出が大幅減となったのは、SM各社の在庫が極端に少なくて中国などアジア各国からの引き合いに満足に応じられなかったから。一方の国内向けの増加は、PS、ABS、EPS、合成ゴム--など誘導品の多くが好調を維持したことによるもの。国内向け出荷の前年同月超えは、これで5ヵ月連続となった。
 
 一方月末在庫は、月数にすると0.25ヵ月にすぎず、93年5〜6月いらいの極度の低水準が依然として続いている。このため、多くのSMメーカーが引き続き輸出を抑制していかざるを得ないとしている。