2002年01月11日 |
昨年のエチレン生産量は736万700トンに |
前年比は3.3%減、ピークの99年比は4.2%減 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が11日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、昨年12月のエチレン生産量は63万4,600トンとなった。前月に比べると4.2%多いが、前年同月比は逆に3.4%減となっている。定修による運休プラントは皆無であった。11社の平均稼動率は95.7%である。 この結果、昨年1年のエチレン総生産量は736万700トンとなった。前年の実績(761万3,700トン)を3.3%下回っている。前年の0.9%減に続く2年連続の減少である。過去最高の年間生産量は99年の768万6,600トンであったが、それに対比すると4.2%減ということになる。 1年のうちの上期の総生産量は369万5,000トンで前年同期比が1.3%減、一方、下期は366万5,700トンで同5.3%減となっている。下期の落ち込みが目立つ。また、四半期別に見ると、第1Qが193万600トンで前年同期比2.4%減、第2Qが176万4,400トンで同横並び、第3Qが178万8,300トンで同8.3%減、第4Qが187万7,400トンで同2.2%減--となっている。第3Qの縮小が特に大きいが、これには内需の低迷に加えて誘導品の輸出が軒並み前年を下回ったことが影響している。 なお、昨年1年の各月の平均稼動率は以下の通り。1月=99.9%、2月=102.0%、3月=97.8%、4月=99.4%、5月=99.4%、6月=97.5%、7月=96.5%、8月=94.5%、9月=94.4%、10月=95.6%、11月=94.9%、12月=95.7%。 |