2002年11月20日
都営住宅の塩ビ製品のリサイクル実証試験がスタート
VEC、東京都、住友金属の3者が共同でガス化試験
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会は20日、同協会が東京都住宅局ならびに住友金属と共同でスタートした塩ビリサイクルの実証試験の概要を明らかにした。
 
 同試験は、汚れのひどい使用済み塩ビ管を経済合理的にフィードストックリサイクル(ケミカルリサイクル)できるかどうかを調べることを目的としたもの。都営新宿6丁目団地の解体によって排出した廃塩ビ管600キログラムをガス化溶融炉で部分酸化させて、ガス化特性を確認する。
 
 住友金属・鹿島工場内のガス化溶融炉を使ってすでに13日にはガス化作業を終了しており、現在はガスの分析作業を進めているところ。12月初旬には結果が明らかになりそう。
 
 VECではかねてから、廃棄ビ製品のリサイクル推進活動の一環としてNKKならびに住友金属と共同で使用済み塩ビ管をフィードストックリサイクルする技術の研究を進めてきており、現在は実用化レベルにほぼ達しているところ。
 一方の東京都は、都営住宅の解体廃材のリサイクルモデルの確立に取り組んでいるところであり、こうした中でVEC、住友金属、NKKが共同研究している使用済み塩ビ管のフィードストックリサイクル技術に着目し、共同で実用性を確認することにしたもの。