2002年11月22日
MMAポリマーの出荷、当初の予想を大幅に上回って推移
1〜10月の累計は前年同期の16.7%増に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 MMAポリマーの需要は内外ともに当初の予想以上に活発に推移している。今年1月から10月までの累計は前年同期の実績を16.7%上回っており、今年春に石油化学工業協会がまとめた中期需要見通しのうちの02年の予想(4%増)を大きく上回っている。
 
 同ポリマーの出荷の今年1〜10月の累計は、押出板が4万4,297t、注型板が2万9,243t、成形材料が9万4,286tの合計16万7,826tとなっている。これを前年同期に比べると、押出板は15.3%増、注型板は14.4%増、成形材料は18.0%増、合計は16.7%増--ということになる。
 今年春にまとめられた中期見通しの中の今年合計の予想数量の対前年比伸び率は、板が2%、成形材料が6%、ポリマー合計が4%となっている。実際には、途中ラップながら予想を大幅に上回る伸びとなっているわけ。特に伸びが大きかったのは輸出で、前年同期を28.7%上回って国内向けの11.9%増を大きくしのいでいる。
 
 これには、導光板の需要が国内でも海外でも予想以上の伸びを遂げていることが大きく作用していると見られる。このままいくと、同ポリマーの今年の総出荷数量は、昨年の18万4,600tを大きく上回って20万t超えとなる。

 今年1〜10月計の出荷内訳は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年同期比。
 [押出板]
 ▽国内向け  43,493(116.2%)
 ▽輸出      804(82.5%)
 ▽合計    44,297(115.3%)
 [注型板]
 ▽国内向け  25,351(115.6%)
 ▽輸出     3,892(107.0%)
 ▽合計    29,243(114.4%)
 [成形材料]
 ▽国内向け  46,096(106.3%)
 ▽輸出    48,190(132.1%)
 ▽合計    94,286(118.0%)