2002年11月27日
稲畑産業、大連でも着色コンパウンドの本格生産開始
中国の総設備能力は年産3万tに拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:稲畑産業

 稲畑産業が今年春に中国に設置した着色コンパウンドの製造販売会社「稲畑工貿(大連保税区)有限公司」がこのほど大連で同コンパウンドの本格生産活動を開始した。
 
 稲畑工貿は、稲畑産業が中国に設立した2番目の同コンパウンド会社。設備能力は4ライン合計で年産6,000t。この結果、稲畑産業グループによる中国における同コンパウンドの製造設備能力は、先発の「山陽化工」東莞工場の14ライン合計同2万4,000tを合わせて3万tとなった。
 
 また、同社グループのアジア地域全体における総設備能力は、中国、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、インドネシア--の計6ヵ国合計で同13万3,800t(最大可能能力は同16万t)となった。
 
 同社は、かねてからアジア地域全体におけるOA・家電メーカーの事業の拡大に合わせて着色コンパウンドの現地生産体制の強化に積極的に取り組み、日系ならびに現地資本のOA・家電メーカーとの間に強力な信頼関係を築いている。今後も、アジア地域におけるOA・家電製品の生産の拡大に合わせて各地で新増設を進めていく考えという。