2002年11月29日
ポリエチレン袋の海外からの流入が一段と増加
10月の輸入通関数量は過去最高の3万4,200t
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン袋の海外からの流入が一段と活発になってきた。10月の輸入通関数量は、3万4,200tで、月間数量としては史上最高の規模となった。前年同月の実績を21.9%上回っている。平均単価は1キログラム当たり150.3円となっている。
 
 10月の輸入がこれまでに以上に活発であったのは、スーパーや大手コンビニなど大口需要家が安価な海外品に対する依存度をさらに高める動きを取ってきたためと見られる。
 圧倒的多数を占める中国品が、10月は一層増えて前年同月を33.1%上回る規模に達している点が注目される。同国からの10月の輸入数量は1万3,483tとなっている。
 
 こうした結果、今年1月から10月までの総輸入量は27万7,488tとなった。前年同期を19.7%上回る規模である。うち、中国品は10万6,243tを占めている。
 
 最近のわが国のポリエチレンフィルムメーカーによる月間生産量は7万,500t前後で推移している。うち、HDPE製のレジ袋は1万4,000t内外。LDPEやHDPEのごみ袋を含めても2万2,000t前後である。輸入品がはるかに多いわけで、国産メーカーは極めて厳しい立場に立たされ続けている。