2002年01月10日
藤沢薬品、「フジサワ ドイッチラント ゲーエムベーハー」が発足
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:藤沢薬品

 藤沢薬品工業ははこのほど、欧州子会社「フジサワ ゲーエムベーハー」(F-G )のドイツ語圏販売組織を同じく欧州子会社の「クリンゲ ファルマ ゲーエムベーハー」(Klinge )に統合するとともに、社名を「フジサワ ドイッチラント ゲーエムベーハー」(F-DE )と変更して新発足させた。

 同社は、欧州で免疫、皮膚科、感染症等の領域で医薬品事業を展開しているが、欧州最大の医薬品市場であるドイツでのプレゼンスを強化していくことが今後の戦略展開上重要との判断から、欧州事業の再編を進めていた。
 これにより欧州での再編は完了したことになる。F-DE社発足にあたり、Klinge の少数持分(9.5%)をF-G が買取り、Klinge を完全子会社化した。

 今後F-DEは、同社事業の欧州本部であるF-Gのもと、ドイツ語圏における病院市場及び開業医市場双方をカバーする販売会社として、グローバルな事業拡大の一翼を担う。
 免疫抑制剤「プログラフR」を中心に、感染症、呼吸器系製品及び抗癌剤を販売するほか、現在欧州で申請中のアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピックR軟膏」が今後加わる。さらに、製品ライン補強のため、ドイツ並びに全欧州レベルでの製品導入も積極的に行っていく方針。
 「プロトピックR軟膏」は、昨年12月スイスで承認され2002年1月1日に発売したほか、欧州連合でも承認審査の最終段階にあるという。
「フジサワ ドイッチラント ゲーエムベーハー」の概要は、以下の通り。

フジサワ ドイッチラント ゲーエムベーハー(Fujisawa Deutschland GmbH )
本社所在地:ドイツ ミュンヘン(Munich, Germany )
社長:ウォルフガング ティンホーフ(Dr. Wolfgang Tinhof )
発足:平成14 年(2002 年)1 月
資本金:8 百万ユーロ
売上高:約220 百万ユーロ(2002 年度見込)
従業員数: 約770 名
事業内容:医薬品の開発・製造・販売
製品領域:移植、感染症、呼吸器、癌、皮膚科