2002年12月03日
昭和電工、可視光応答型光触媒酸化チタン開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は3日、可視光応答性をもったブルッカイト型酸化チタン粒子と、これを使った安定的な水系酸化チタンスラリーを開発したと発表した。このスラリーを使用して、無色透明な光触媒を成膜することにも成功した。
 
 同製品は「ナノチタニア NTB」として、連結子会社の昭和タイタニウム(富山市、神力紘明社長)が世界ではじめて月産1トンの量産化に成功した、ブルッカイト型酸化チタンをベースとし、粒径10ナノメートルの酸化チタン粒子に特殊加工したもので、(1)曇った時の太陽光や蛍光灯など微弱な光源にも対応する可視光応答性をもっている(2)水系スラリーも中性で安定的、などの特徴をもっている。

 主な用途として、従来の紫外線を利用して汚れやにおいを分解する外装材の高機能化や、蛍光灯など弱い光を利用しての室内・車内の防汚、脱臭、シックハウス原因物質を分解する内装材、空気清浄などに拡大を期待している。5年以内に50億円の売上げをめさす。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=445