2002年12月04日
アセトン、BP-Aも値上げ交渉が相次ぎ決着
アセトンは12円、BP-AはPC向けが12〜15円アップ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学、三菱化学

 フェノール同様にアセトンやビスフェノールAの国内価格も再修正が確定してきた。アセトンの場合は三井化学、三菱化学、協和発酵、シェル化学などのメーカー各社と大口ユーザーとの交渉が決着し、替わって中小口の需要家との話し合いが始まっているところ。一方のBP-Aについては、三井化学や三菱化学などがポリカーボネート各社との話し合いをまとめ、続いてエポキシ樹脂メーカーとの交渉の詰めに入っている。
 
 アセトンの大口ユーザー向けについては、キログラム当たり12円の値上げが決まった。12月1日からの実施となっている。アセトンメーカー側の当初の打ち出し価格は同15〜17円であった。また、実施時期は早いところは10月15日から、遅いところでも11月1日からとなっていた。しかし需要家各社が上げ幅と実施時期の両面で強く譲歩を求めてきたためメーカー側が歩み寄ったもの。なお、今年春の値上げは同8円であった。
 
 一方のBP-AのPCメーカー向けの上げ幅は、大口需要家向けが同12円、中小口ユーザー向けが同15円となった。11月1日に遡って実施される。メーカー側の打ち出し価格は同20円、また、実施時期は10月1日からとなっていたが、この場合も需要家の反発でBP-A側が譲歩するかたちとなった。今年春と合わせると同30円の修正となる。エポキシ樹脂向けも同じ上げ幅となる公算が強い。