2002年12月05日
エチレン製品の10月の貿易は輸出が大幅減、輸入が増加
輸出入バランスは前年同月の78.2%に縮小
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局が5日に集計したところによると、エチレン系製品の10月の輸出入通関実績は、前年同月に比べて輸出が大幅に減少、反面輸入が2けたの増加となった。この結果、輸出入バランスは前年同月を大きく下回るかたちとなった。
 
 同局のまとめによると、10月のエチレンとエチレン系誘導品15品目とを合わせた計16品目のエチレン換算輸出量は17万200tとなった。前月を2%上回っているが、前年同月に比較すると15.6%の縮小である。輸出が前年同月を下回ったのは今年に入って9月の3.8%減に続いてこれが2度目。
 これには、エチレンの38.1%減(輸出量2万699t)、EGの40.3%減(エチレン換算1万9,927t)、SMの28.5%減(同1万9,927t)、HDPEの16.6%減(同2万2,380t)--などが大きく影響している。
 
 一方の輸入量は12品目合計で3万7,900tとなった。前月比は37.9%増、前年同月比は10.4%増である。3ヵ月連続の前年同月超えとなった。前年同月超えとなった最大の要因は、エチレンが8.1倍(1万4,788t)に膨らんだことにある。エチレンに次いで数量の多いLDPEは10.5%減(同1万2,045t)、またEDCは52.7%減(同8,028)であった。
 
 こうした結果、10月の輸出入バランスは12万7,300tの出超となった。前月比は93.8%、前年同月比は78.2%である。今年に入ってからは6月の12万400tに次ぐ低水準。
 輸出比率は28.4%、輸入比率は9.1%となっている。
 
 これに伴う1〜1月合計の輸出量は180万9,900tで前年同期比107.4%、輸入量は32万7,700tで同95.8%、差し引きは148万2,200tで同110.4%となった。


●エチレン換算輸出入実績
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/trade/9699b