2002年12月09日
積水化学、日本初「発泡ポリオレフィン事業」で中国進出
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は9日、台湾の発泡ポリオレフィン事業最大手である鴻明(ホンミン)実業が100%出資している、中国最大の同業メーカー「上海鴻明塑料有限公司」株の51%を取得したと発表した。これに伴い社名も「上海積水鴻奇塑料有限公司」と改称、董事長に野中優氏を派遣する。

 今後は積水化学のもつ技術力を背景に、上海鴻明塑料の販売力を生かし中国内での市場拡大をめざす。発泡ポリオレフィンの世界市場は年間約8万トンと推定されているが、需要はこのところ堅調で、自動車内装材や家電製品、建築、包装材など幅広い分野にわたって年率3%の増加を見せている。

 新会社への移行は2003年1月1日の予定。現在年産4000トンの生産設備を操業中で社員は125人。新会社の売上高は、01年度実績の2.6億円から02年度は5億円、05年度には20億円に増やす計画。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02C09005.tif