2002年12月10日 |
中国の汎用樹脂の輸入、依然として韓国品が上位占める |
10月の輸入通関量、日本品はPVCだけがトップ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による10月の汎用樹脂の輸入通関数量は6樹脂のうちの4樹脂が前年同月を下回ったが、そうした中でも韓国品が引き続き上位を占めている点が改めて注目される。 汎用6樹脂それぞれのトップは、LDPEがサウジアラビア、HDPEとPPが韓国、PSとABSが台湾、PVCが日本--となっている。このうちの韓国はLDPE、PS、ABSの3樹脂ではいずれも2位を占めており、PVCだけが4位にとどまっている。6樹脂のうちPVCを除く5樹脂で1〜2位を占めているわけで、1〜10月の累計でも全く同じ状態にある。 韓国に続くポジションを確保しているのは台湾である。PSとABSでトップを維持しているのに加えて、PPとPVCではともに2位を確保している。 これに対して日本品は、PVCのトップを除いて、かつてのような強い存在感を示すポジションを占めていない。LDPEでは6位(1〜10月累計は4位)、HDPEでは4位(同5位)、PPでは5位(同5位)、PSでは4位(同4位)、ABSでは3位(同3位)--という状況にある。 他の国では、シンガポールがLDPEとPPでともに3位を確保し、HDPEでも5位に入っている点が目を引く。累計でもLDPEではトップ、PPでは3位となっている。 |