2002年12月10日
PCの価格交渉が進展、中小口ユーザーとは相次ぎ決着
メーカー側は年内の完全決着を目指す
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 ポリカーボネート(PC)メーカー各社が各需要家との間で進めてきた同樹脂の価格修正交渉が先週後半から今週初めにかけて中・小口ユーザー向けを中心に決着し始めた。
 
 今回PC各社が打ち出した上げ幅の中心は1キログラム当たり25円。春に30円の値上げを打ち出したが15〜20円の修正にとどまり、しかもその後の原燃料の価格上昇で採算を確保できなくなっため今年2度目の是正に踏み切ったもの。これに対して当初はほぼ全てのユーザーが強い拒否反応を示し、ほとんど話し合いのテーブル乗るところがないままの状態が続いていた。
 
 それがここにきて、中・小口需要家の中で“有額回答”を寄せるところが出始め、そしてPCメーカー側と折り合いがついて決着に至るケースが増えてきたもの。15円の値上げで話し合いがまとまるケースが多いようだ。実施時期は、早いところで12月1日から、遅い場合で12月21日からとなっている。
 
 ただし大口需要家との話し合いはこれからが本番といったところ。PCメーカーは各社とも年内に同意を得たいとしているので向こう2週間が山場となる。