2002年12月10日 |
昭和電工・大橋社長会見「中計目標達成、来期復配も」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工の大橋光夫社長は10日記者会見し、3ヵ年の最終年度を迎える中期経営計画(チータ・プロジェクト)の進捗状況について「欠損金の解消や有利子負債の削減、人員・総人件費の削減など、すべて目標を達成した」と語るとともに、「経営環境は今後一層厳しくなりそうだが、すでに新たなプロジェクト(スプラウト)も一部始動している。来期は復配して株主の期待にこたえたい」と一層の業績改善に自信を示した。 発言要旨以下の通り。 (1)2002年度の業績は、売上高6,800億円、営業利益300億円、経常利益165億円、当期利益145億円、余剰金30億円、有利子負債5,900億円となる見通しだ。660億円あった欠損金を3年で一掃する、7、000億円の有利子負債を1000億円削減するという大きな2つの目標がともに達成できたことは大きな喜びだ。 (2)デット・エクイティ・レシオも目標にしていた4.0倍以下の3.9倍まで改善できた。人員削減も目標(2500人)を達成した。総人件費は目標の200億円を上回り293億円削減できる見込みだ。期間中関係会社25社を売却した。コストダウンは1999年対比で総額400億円を達成した。全社一体となって意識改革に徹し、危機感を共有してきたのが成果に結びついた。 (3)新たに始まる「プロジェクト・スプラウト」は技術シナジーの追求と、生産ではなく「市場からの発想」を基本コンセオプトとしている。「チータ・プロジェクト」は構造改革と経営刷新を目指したものだが、次のテーマは成長戦略事業の育成、強化だ。来年以降、経済環境は一層悪化すると思う。デフレは世界に広がり、汎用品で生き残っていくことは難しくなるだろう。そうならないためにも個性化が重要だ。「個性派化学の確立」をスローガンに、新しい時代に挑戦していきたい。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/02C10005.tif |