2002年12月11日 |
昭電・大橋社長「大分エチレンのコストさらに20億円削減」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工の大橋光夫社長は10日の記者会見で、大分コンビナートの今後について、「エチレンクラッカーは、設備を2系列72万トンから1系列60万トンに戦略的縮小した結果、年間30万トンの合理化が達成できた。いまやコストでは国内トップクラスといっていいだろう」とのべたあと「さらに3年間で20億円削減したい。エネルギー対策と原料コストの引下げを中心に考えていくつもりだ」とコスト削減に強い意欲を見せた。 ただ、同社長は今後の世界経済の動向や、石化事業の経営環境については厳しい見方をしており「このままではデフレが世界中に広がるおそれがある。デフレが広がれば、石化汎用品は圧倒的スケールをもつ欧米のオイルメジャーや中東産油国が有利で、われわれは生き残っていくことが難しくなる」と語り、「2003年からの中期経営計画では、汎用品事業それぞれについて、今後どうしていくのか、アライアンスするのか、撤退するのかなどを明確にしたい」と強調した。 |