2002年12月12日 |
農水省、バイオ生分解素材の開発と利用で新政策 |
先進的事例の評価・普及と国産素材の実用性検討 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:財務省 |
農水省は平成15年度の新政策の1つとして、バイオ生分解性素材の開発とその利用を促進するためのプロジェクトを立ち上げることになった。 内容は2つのテーマで構成されており、その1つは、市町村や民間企業の中でバイオ生分解性素材を活用して生ごみのリサイクルを実施しているところを調査してその内容を客観的に評価し、その結果を広く関係各方面に開示するというもの。現在、全国の自治体の中には富良野市や岩手県紫波町などのように食品廃棄物を生分解性プラスチック製の袋に詰めて回収し、コンポスト化しているところもあるので、そうした実態を調査・評価してその内容を他の自治体や民間企業に参考材料として開示するというのが計画の概要。 市町村の担当者や学識経験者、さらには容器メーカーや食品メーカーの代表にも参加を求めて専門の評価委員会を設置し、分別回収の徹底度合い調査やコンポストの品質・安全性分析評価、環境負荷評価などを実施するようにしたい考え。 もう1つは、食品廃棄物や食品加工残渣などの有機性廃棄物のほか、でんぷんなどの国内資源を原料とするバイオ生分解性素材を低コストで効率よく製造できるかどうかを研究するというもの。原料のベストミックス、原料調達の効率化、製造システムの合理化、製造工程残渣の有効活用などについて検討するするとともに、試作品の製造と製造コスト分析も実施したい考え。 ともに3ヵ年計画で所期の目的を達成するとしている。財務省がこれにどのていどの予算をつけるかが注目される。 |