2002年12月12日
PPの需要、工業部品向けがさらに拡大
自動車部品用の好調で11月も前年の16%増
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 三井住友ポリオレフィンなどポリオレフィン業界筋によると、ポリプロピレン(PP)の国内需要は引き続き活発で、特に主力の工業部品用のブロックコポリマーの伸びの大きさが目立つという。
 
 同品種の出荷量は今年春すぎから急増、4〜6月期で前年同期比3.5%増に過ぎなかったのが7〜9月期には9.3%増となり、10月は前年同月比がついに15.5%増となった。そして11月の伸び率は16%とさらに拡大した模様。
 この主たる要因は、自動車の生産台数の増加にあるというのが同樹脂関係者に共通した見方となっている。12月に入っても好調が持続しているとのこと。
 
 また、雑貨用やOPP用も引き続き需要が好調で、11月はともに前年同月比が2けたの増加になったようだ。このため、PP全体の需給バランスは一段とタイト化の傾向を強めており、品繰りに苦労するところが増えている。輸入圧力もなく、したがって懸案の価格修正の交渉も急速に進展し始めている。